拍手ログ

□おしゃべりが
1ページ/1ページ

俺の彼女は

黙るってことを知らない


「―……それでね、上司が言うの!
"君は出来る子なんだから、もって真剣に仕事に取り組んだらどうかね。"…って。」

「…うん。」

「ケドさあ。そんなの無理でしょ?
ストレス発散の場所もなけりゃ、雑用ばっかで――…」

「…うん。」

「あ〜もうホントに耐えられない!死ぬっ…!!」

「…うん。」

「……ねぇ。進也…。
あたしの話し聞いてる?」

「…聞いてるよ。」


ゴメン。今雑誌見てて、それどころじゃないんだ。

「も、絶対聞いてないよね。」


「…うん。」

「ほらぁ…,,,」



それでも、彼女の話は止まらない。


「裕子も裕子だよ…。あんなにぺこぺこしちゃってさ!!…言いたいことははっきり言えばいいのに。」


「…。」


「もう、ホントにありえ…「なあ。」

「ん?」





チュッ……




「……え?」


「少しは黙れ。このおしゃべり。」



俺は唇で、彼女の口を塞いでやった。





−おしゃべりが

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ