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□おしゃべりが
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俺の彼女は
黙るってことを知らない
「―……それでね、上司が言うの!
"君は出来る子なんだから、もって真剣に仕事に取り組んだらどうかね。"…って。」
「…うん。」
「ケドさあ。そんなの無理でしょ?
ストレス発散の場所もなけりゃ、雑用ばっかで――…」
「…うん。」
「あ〜もうホントに耐えられない!死ぬっ…!!」
「…うん。」
「……ねぇ。進也…。
あたしの話し聞いてる?」
「…聞いてるよ。」
ゴメン。今雑誌見てて、それどころじゃないんだ。
「も、絶対聞いてないよね。」
「…うん。」
「ほらぁ…,,,」
それでも、彼女の話は止まらない。
「裕子も裕子だよ…。あんなにぺこぺこしちゃってさ!!…言いたいことははっきり言えばいいのに。」
「…。」
「もう、ホントにありえ…「なあ。」
「ん?」
チュッ……
「……え?」
「少しは黙れ。このおしゃべり。」
俺は唇で、彼女の口を塞いでやった。
−おしゃべりが