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□君の好きなうた
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好きだよ....と


今日も言えないまま……






「あーぁ…また監督に怒られちゃった…。」

「ボトル零して、体育の床びっちゃびちゃにしたら、しょうがないだろ。」

「だって〜……、まさか縁に躓くなんて思わなかったんだもん…。」

「ドジだな…ホントに。」






その笑顔も

受話器越しの声も

人込みが苦手な小さな体...

悪い癖も君にしかないもので輝いてる...




「でもさ…」

「ん?」

「……拭くの手伝ってくれて…………ありがとね。」

「……あぁ…………うん。」

「崇彰がいなかったら、絶対あそこで泣いてたよ。」

「何言ってんだよ。」

「………ありがと。」

「………。」




教えてくれた

届かぬ辛さ

恋の切なさ

愛する喜びを...




「…あのさ。」

「ん?何?」

「………あのさ……」

「つか、阿部さんと食事連れてってくれるんじゃなかったの?」

「……あ、あぁ……あれ。」

「もう、頼むよ〜。崇彰しか頼れる人いないんだから。」

「………うん。」

「私の恋愛助けてね。
じゃ、また明日。」

「……………じゃあな。」




好きだよと

今日も
言えないまま

見送った

今まで一緒にいたのに

会いたくて

君の好きなうたを繰り返し

口ずさんだ

帰り道....








「……じゃあな……………好きなんだよ…………。」




>>君の好きなうた
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