小説3
□ありったけの
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一匹狼の仁・・
そんな彼に私は何ができるのだろう
「またここに居るの?それに、いい加減タバコやめたら?体に悪いよ」
「っるせぇ。てめぇも吸ってんねぇか」
「私は成人してるからいいの。仁はまだ学生でしょ?」
「チッ大人ぶりやがって」
そう言いながら仁はタバコの火を消した。言う事を聞くところは素直で可愛いんだけどね…
「仁は、…仁は私と居て、楽しい?」
「なんだよ、いきなり…てめぇらしくねぇ」
「そ、だよね。ゴメン・・」
仁の為に何ができるか考えたけど…結局何もいい案が浮かばなかった。
「俺は、お前がそばにいてくれるだけでいいんだよ」
「・・・」
「だから・・んな小せぇことで悩むんじゃねぇよ」
「うん、わかった!じゃぁ仁、タバコは止めてね」
「それとこれとはちげぇだろ」
ありったけの愛を、あなたにあげる!
※未成年の喫煙はダメですよ☆←
090403朔菜