現代
□春・恋・華
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いやー春だね
あっちこっちで恋の華が咲いてるよ
あ、ハジメマシテ前田慶次です
高校2年生やってます
今は丁度昼休み
まったり窓から外の景色を眺めている所です
「Hey!なに見てるんだ?」
コイツは伊達政宗
中等部の頃から同じクラスの友達(今は隣のクラス)
まぁ、去年までコイツは凄い人を寄せ付けない様なタイプだったから今も俺達ぐらいしか友達居ないのかも
「恋の華を見てんだよ」
「what?」
口で説明するよりも実際に見た方が早い
俺が指差した先には一本の大きな樹
その下には手に手紙を持った女子生徒と顔を赤く為ている男子生徒
つまりは、告白中
「おまえ、覗き見とは趣味がわりぃな」
「違うよ、外見ていたら偶々見付けちゃって。それで此処から応援為てるのさ!!」
「ふーん」
そんなやり取りを為ていたら告白は終わってしまったようだ
樹の下には誰も居ない
まだ時間は有るし、誰か来るかと見守っていた