DREAM

□2話【爆裂進化!グレイモン】
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子ども達は森の中をひたすら歩いていた。
子ども達はデジモンへ、この世界についていろんなことを聞いていた。
すると

テリア「ねぇ昴?」

横にいるテリアモンが昴に質問してきた。

『…何?』

テリア「昴は僕に質問しないの?この世界や僕たちについて。僕な〜んでも答えるよ?」

テリアモンはまったく喋らない昴に退屈していたのだ。すると昴は

『…聞く必要がないから。』

そんな昴にテリアモンは

テリア「でも昴たちの世界と僕たちの世界は違うんでしょ?気にならないの?」

と言い返した。昴は軽く俯き、テリアモンだけに聞こえるように言った。

『……別に気にならない。この世界だろうが私たちの世界だろうが私は変わらないから…気にする必要が無いから…』

テリア「昴…?」

テリアモンはただ首を傾げ、昴の横顔を見ていた。

ふと昴が前を向くと、前にいたはずのゴマモンが昴の方を向いていた。
そして

ゴマ「なぁお前。」

『…?何…?』

ゴマ「なんでオイラにあんな指示をしたんだ?」

と聞いてきた。

『え?』

ゴマ「丈が知らないのに、お前がオイラの名前やワザを知ってるわけないじゃん?」

『…そういえば…。なんでだろう…』

昴は自分自身でも分かっていないようで、ゴマモンの質問には答えられなかった。

ゴマ「なんでだろうって…指示したのはお前だろ?自分でしたのにわかんねぇのか?」

『………。』

ゴマモンは悩んでるような顔からぱっと笑顔に変わり、

ゴマ「まっ、お前のあの指示がなかったらオイラもワザ出せなかったし、礼はいっとくぜ!ありがとな♪」

『…別に、私は…』

ゴマモンはそういうと再び前を向き、丈のもとへ行った。

『(確かに私はあのデジモンどころか、どのデジモンに会うのも初めてだ…。なんで、あんな言葉をすぐ出せたんだろう…。私は、こんな世界見たことも聞いたこともないのに……)』





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