POKEMON'S DREAM

□第13話 ヒーローは最後に現れる!
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ゴゴゴゴゴ


『マチス!』

「早く上へ」

マサキとクリアが手を伸ばす。


「はぁ、はぁ、ま、待ってくれ、流石に…ちょっと疲れちまった」



キラリ


ギュオオオ



ガ!



「何い!?」

マチスの足に何かが絡みつく!!


『あれは…シバ!』

「落ちていない!!」

シバはこちらを見据える!!


『様子がおかしい!(何だ、あの目は…!)』


ずる


「うおお!!引き込まれ…!!」

『マチス!!』

「ア、アカ――ン!!」


「『マチス―――!!』」


マチスは下に引き込まれてしまう!


「レア…コイル!」


ビビビビ


三匹のうち二匹が離れ、


パチン


マチスの腕を挟み、引き合った!それによって、マチスは何とか踏ん張る!


「よし!」

『間に合った…!』

「おおっ、おおおお!」


ギロリ


「おおおおおおおおお!」


バキ! バキ!


サワムラーは、マチスに絡めていた足を外し、二匹のレアコイルを蹴り飛ばした!!


「ぐおおっ、ダメか!?」

『マチス!!』

支えを失った彼の体は落下する!!














びゅるるん!



び し!














『あれは…蔓!?』

その蔓がマチスの体を掴んだ!


ムズムズ


『"運命のスプーン"が…!』

クリアが懐にいれていたスプーンが動きだした!そして!!


ぐぐぐ…

ぐい!


ある一点を示す!


「「!!」」

『っ!あの自転車、それにフシギバナ…!!』

フシギバナの傍に立つ人物が笑みをうかべる!


『あ…ああ…、』

「ま…まさか…、」



レッド!!



「よっ、久しぶり!クリア!!マサキ!!後、マチスもな!」

レッドは三人に笑みを向ける。


「今いくぜ!」

レッドはそう言うと、自転車で一気にシバとの距離を詰める!!


「うおおおおおっ!」

シバのサワムラーがレッドに襲い掛かる!


「フッシー!」


バシィ!


難なくフッシーがそれを防いだ!


「"あまいかおり"!!」

サワムラーが怯んだ間に、レッドはマチスを引き上げる。


「よっと。
大丈夫か!?マチス」

「おう、なんとかな」

『ほ、本物なの…!?本当に本当にっ、
レッドなの―――!?』

「ああ、本物だぜ。
正真正銘、マサラタウンのレッドだ!」

レッドは運命のスプーンを見せながら言う。
そのスプーンとクリアの持つスプーンはちゃんと引かれあっていた!!


『ああ…レッド…、良かった…、良かったっ…!』

クリアは泣きながらその場にしゃがみこむ。


「……オレも安心したよ。クリアが無事で…元気そうで」

レッドは優しい笑みを向ける。


『うん…うんっ…』

クリアも彼に笑みを向けた。
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