POKEMON'S DREAM
□第14話 決戦へ!
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「シバ…。消えた」
レッドが彼の姿が見えなくなるのを確認したその直後、
ドテ!
「「ギャ!;;」」
「って、マサキ!?」
彼が上から降ってきた!レッドは下敷きになる…。
「な…なにするんやマチ…
『きゃあっ!?』
「「!?」」
マチスがクリアを抱えている!クリアは抵抗しているが、大の男には効いていない…。
『おろして!!』
「今度はなにするつもりや!!」
「一組につき、四天王一人撃破がノルマだったろ。オレはナツメやキョウと合流させてもらうぜ。
ほら、姫さんしっかり受取りな!!」
マチスがクリアを放る!
『きゃああ―――!!』
「「クリア!!」」
レッドが手を伸ばし彼女をキャッチする!
ドサッ
『っ!』
「よし!!――ってうわわわわっ;;」
「レッド!」
ぐわし!
レッドはバランスを崩したが、マサキが彼の服の裾を掴む!
「っ、い、今ワイが引き上げるさかい、辛抱しいやっ!」
「ま、マサキ!」
だが、球体を帯びているイワークの上では不安定なわけで。マサキの体も徐々にイワークからずり落ちそうになっている。
「頑張れマサキ!!」
「くっ、う…!!」
ずずずっ
「「『!!』」」
落ちる!!
がしっ
「っ!間に合った…!」
「「!」」
『えっ…!』
マサキの体を掴んだのは…、
「「『アツシ(父)さん!!』」」
「ああ、っく!」
三人にアツシが笑みを向けるが、直ぐにその顔が強張る。
[リュウ〜!]
「! あれは…」
「ハクリュー!?」
『!!(あの子…)』
「そのハクリューに掴まって!!」
「「!」」
『え…!?』
女性の声が響き渡る!
「早く言うとおりするんだ!」
「は、はいっ!マサキもう離して」
アツシの声に、レッドがハクリューに飛び降り、マサキもそれに続く。
ハクリューが三人をイワークの上に降ろした。
ザッ
「"あなた"!クリア!!二人も無事ね!?」
女性がこちらに駆けてくる。
「ああ。三人は無事だ、助かったよ、ミーナ」
「はっ!?」
「ミーナって…!」
アツシが手をあげて応える女性にレッドとマサキは目を見張る。
『かあ…さん…?』
「「!」」
「…」
「…そうよ。ただいま、クリア」
『っ…、っ…!』
「あ…(この人の笑み…なんだか…)」
「クリア」
いつまでも動かないクリアにミーナが声をかける。
「(――クリアに似ているだ)
ほら、」
『っ、』
レッドが促すように背中を押す。
『かあさん…、母さんっ!!』 ダッ
「ミーナ」
二人は抱き合う。
『良かった…、本当に無事で、良かった…!!』
「心配かけてごめんなさい…。ああ、本当に大きくなって…」
『うん…。でも、どうして母さんがここに?』
「私がロケット団のもとにいたのは知っているわね?私をロケット団から救ってくれたのは――ワタルくんたちだったの…」
「『ええっ』」
「ミーナはんを救ったのが四天王って、ええ!?ほんまかいなアツシはん」
「ああ。オレもこの島で彼女と再会した」
『そんな…(何故、ワタルが母さんを…?)』
ガラ ガラガラ!
何かが崩れる音がした。そちらを見ると、ブイが"ミサイルばり"で撃ちぬいた壁が崩れていた!
『別の道ができてる…』
「ここにいてもしょうがない、皆、先に進むぞ」
「! あれはなんや?」
マサキが新たにできた道の上に何かが落ちていることに気付いた。
「オ、オレの図鑑だ!それに、スケッチブック!!?」
『あ!そのスケッチブック、イエローのかもしれない!!』
クリアの言葉に、マサキ以外の三人は首を傾げる。
「イエローは、レッドが行方不明だった間、ピカを預かってくれはったトレーナーや!!」
『ここにいないってことは…カツラさんと一緒に四天王の誰かと戦っているんだわ!!』
「そのトレーナーがここに来てるってことは…ピカもいるのか!?この島に…!!」
『うん!』
「よし!」
レッドが図鑑を開く。
『! この機能は?』
「博士が新たにつけた機能なんだ。これでピカの状態がわかるようになっている」
アツシの説明に、一同はへえ、と頷く。
「!!」
『どうしたの?』
「これは…!ピカは今かつてない…危機に!?」
『!! 急ごう!ウイン!!』
レッドはマサキと自転車、クリアはウイン、アツシとミーナはウインディに乗る!