POKEMON'S DREAM

□第4話 定期船での攻防
2ページ/2ページ

「おい、ガキ!貴様の名は!?」

「イエロー!トキワの森のイエロー!!」

すると、イエローの手持ちたちはピカとドドすけを残してバラバラに動き出す!


「何!?」

「皆で戦わず…バラバラに!?」

『…』


ザッ

ザッ


「逃がさん!」

「おっと、こっちも行かせないぜ」

相手のポケモンたちが行く手を阻む!


「フフフ、そしてお前の相手はこいつらだぜ。
"スピードスター"!!」

「よけろ、ドドすけ!」

「アッハッハ。そのドードーも足自慢らしいが、こいつらのスピードにはかなうまい」

ビリリダマとマルマインにドドすけが翻弄されている。



グラリ



バトルが始まったことで更に揺れがましてしまう!


『イエロー!!乗客が!!』

「まずい!
いくぞ!ドドすけ!!"ふきとばし"!」

ラッちゃんたちを阻んでいたポケモンたちは吹き飛ばされ、その隙に彼らは逃げる!


『(よし、後は私が…!)』


もそもそ…ピョコッ


『ピーすけ、頼むよ…』

ピーすけは頷くと、クリアの示す方向に顔を向けた。



ギギギ



『くっ…(更に船が垂直に…!)ピーすけ!』

クリアは何とか指示を出す。


「わ―――っ」

『今度はあそこだ!』


ヒュル! シュルル!


落ちる人々に、ピーすけの糸が何重にも巻き付いていく!そして、浮き輪の代わりをし、人々を海に浮かせている!


「見ろ!先に落とした他の乗客たちも全員浮き輪に!!」

「『皆さーん!早く港のほうへ!!』」

イエローとクリアの言葉に、人々は泳ぎ出す。


シュルル…


『ありがと、ピーすけ』

クリアも糸を巻き付けてもらい、海に飛び込む!


『あとは任せたよ、イエロー…!』




「くそう!アーボ!マタドガス!」

イエローによって海に落とされた中隊長たちは、海に落とそうと攻撃する!


バシュ!


「うわっ」

「わはは!お前らも落ちろ!!」



シュタン!


がしっ



ゴロすけがイエローたちを掴む!


「ナイス、ゴロすけ!
よし、ピカ!"でんきショーック"!」

「ああ!」

それだけでは、イエローの攻撃は終わらない!


ガリガリガリ


「? この音は…」

「おわ!あ、あれは…。ラッタ!?ま…まさか!」


メキメキメキ


ぐらり


ラッちゃんがまだ海上に出ている船首を切り離し、ロケット団中隊長たちの真上に落下させたのだ!それには、中隊長たちも悲鳴をあげ覚悟する!

だが、


ピタ


「「「!!」」」

「もう悪さは止めますか?でないと、ゴロすけが支える手をゆるめますよ」

「「「ハ…ハイ;;」」」

中隊長たちは降参したのだった。














― クチバの港 ―



イエローたちの活躍により、事件は無事に解決した。


「ぬおお〜、悪党らめ!」

縛られる中隊長たちの前に現れたのは…、会長だった。


『か、会長…?』

異様にやる気満々の彼にイエローとクリアは困惑する。


「イエローくん、クリアちゃん。わしも仕上げの一撃くらわしてもいいんじゃね!?」

「『えっ;;』」

二人が止める間もなく…、


「"ネコにこばーん"!!"ネコにこばーん"!!」

「「「わああ〜っ;;」」」

「『…;;』」

会長がとどめをさしたのだった…。


「ふいーっ、悪者は全てわしがやっつけたぞい♪」

『(あんなに小金だして…;)』

クリアはムフフと喜ぶ会長を苦笑して見ていると、彼がこちらを見た。


「ところで、レッドくんは元気かの?」

「そ…それが…、」

二人はわけを話す。


「なにい!?レッドくんが行方不明じゃと!?」

「ええ。四天王という人たちからの挑戦を受けて、出かけていったままこのピカだけが帰ってきたんです」

『私たちはこのピカを連れて、レッドを探しに行く役目をオーキド博士から言いつかってきたのですが…、手がかりはまだ少ししかなくて…』

「そうか…そうじゃったか」

「何でもいいんです、もっと手掛かりが欲しい!!」

『会長、レッドについて何か…心あたりありませんか!?』

「フム」

会長は海を見て口を開く。


「わしがレッドくんとクリアちゃんと出会ったのは、二年と少し前じゃな…」

『はい…』

「…」

「あの時、二人は…、イヤ。その話をする前に…」

「『?』」

「このクチバの港にまつわる伝説を話しておこうかの」

『(クチバの港の…伝説!?)』
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ