BOOK(企画)
□男は強く
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「やぁやぁ奴良くん!今日"も"お招きありがとう!」
「や、やぁ…」
またまた奴良組にやって来た清継らを、リクオとつららは引きつった笑顔で出迎えた。
清継の後ろにはつららに熱い視線を送る島。
そしてカナと鳥居に巻。
ゆらが京都の実家に帰っているのが唯一の救いだった。
「及川さんがなぜここにいるのかは気にしない事にして、相変わらず趣のありすぎる家だねぇ」
しげしげと眺める清継。
「さっそくお邪魔させて貰うよ」
「お邪魔しまーす!」
清継に島や鳥居、巻も続く。
「ごめんね、リクオくん。急に遊びに来ちゃって」
「ううん。カナちゃんは気にしないで」
そんなカナやリクオをよそに、清継らは既に奥へと進んでいる。
「あぁっ!清継くん待って!そっちの部屋は開けちゃダメー!」
「ちょ、リクオ様!…じゃなかった、リクオくんっ!」
それをリクオとつららは慌てて追いかけた。
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