LongStory2

□複雑な関係
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澪史……
澪史…

誰かに名前を呼ばれた



がくぽ……?
『早く起きぬと遅刻する、澪史』
うるさい……わかってる…よ……



俺がゆっくりと現実に戻ると目の前にはがくぽが居た

夢…じゃないのか………?

ポケッとしている俺にがくぽは声を掛ける「如何いたした…?主殿……?」
「いや……」

違う……やっぱり夢…か……がくぽは俺の事を最近名前で呼んでくれない…以前は名前で呼んでくれていたのに……


「なぁ……がくぽ…?」
俺が声を掛けると相手は返事を返すこと無く、顔だけをこちらへ向けた
「なんでお前は……」
聞いて良いのか……?
もし、俺のせいで呼んでくれなくなっていたら…?
俺を嫌いになって………

一度そう思ってしまうと言えなくなってしまうのが俺なわけで……

「なんだ?主??」

まただ……聞けるわけない……俺が…
聞いてはイケナイ……


「い、いや…なんでも、ない……」
曖昧にそう帰せば相手は
そうか
と言って階段を降りて行ってしまった
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