shortStory

□3月27日
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すー…

イヅルの寝息が聞こえる…
「イヅル?…寝とるんか…」


「んっ………んぁ…?市丸…隊長…?」

藍染隊長となにか話してる…

なんだろ…?


「イヅルをただ騙してくれればいいねん…」

僕を…騙す?
隊長はなにを言ってるんだ?


「仕方ない… 私達の計画の為にもやらないといけないことだからね…」
「おおきに…」

「隊長…?」
「!?」
「!?」


なんでそんなにびっくりするの?

「イヅル…さっきの話…聞いてしもうた?」
「……はい」
「さっきの話はなぁ」


…実際この二人は虚圏に行くって噂もある…
きっと僕は殺されるんだ…
二人の計画の為に…


「イヅル?」
「吉良くん?」





だったら…





「すみません…」







グサッ






ザクッ






僕は二人が倒れた場所にしばらく立っていた…
隊長達の懐から紙がのぞいていた
それを手に取って読んだ
それは…



イヅルへ
誕生日おめっとうさん!
プレゼントは何がいいかわからなかってん 取りあえずテキトーに後でわたすさかい楽しみにしとってな?


吉良くんへ
僕はあまり君と面識は無いけど雛森君の同僚らしいし僕も祝っておこうと思ってね…
プレゼントはまたの機会にわたすよ



…隊長達は僕のために…
それを僕は…




二日後
僕は三番隊隊舎で自分の首に刃を向けた







痛い…



隊長…すみません
今からあなたの元へ…




僕はそのままゆっくりと倒れた


紅く染まった部屋の中で僕はゆっくりと目を閉じた…
 

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