shortStory

□旅
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ジェイド…ガイ…俺は消えちまうのかな…
恐い…死にたくない…
どうすれば…




「ルーク!早く用意しろ!」
「ちょっと待っててくれ…」

これは俺が選んだこと…
俺自身で決めたこと…

なのに…



震えが止まらない…


俺はアッシュの代わりにレプリカと心中すると言った…

まぁ…アッシュになんて言われるかわかんねぇけど…
「俺はあいつのレプリカだから…」

「ルーク?」

ガイが部屋に来る
ヤバッ
と思ったその時 また一瞬自分の手が消えかけた…
「またかよ…」
そう呟いた後扉が開いた


「早くしないとアッシュが心中しちまうかもしれねぇぜ?」

そうだ アッシュより先にレムの塔に行かないと…






俺達がレムの塔に着いたとき まだアッシュは来て居なかった

「良かった…あいつはまだ来てないみたい…」
語尾がアッシュの声と重なった

「レプリカ…なんでここに居る…」
「俺がこいつらと心中する…」
「馬鹿か?俺がやる」
「いや俺が…」

「…」

皆がなにしてんだって感じの目で俺達を見ていた…


アッシュはジェイドに抑えてもらった…

じゃないと…アッシュが…

ガイもティアのことを抑えてくれた…

「ありがとう…ガイ…ジェイド…」


俺…消えたくない…
消えたくないんだよ…


「…?」
ジェイドがなにかに気付いたらしい…
「アッシュ!?」
「…心中はしない…ただ力を貸してやるだけだ…」


このアッシュの言葉が胸に響いた…

ありがとう…アッシュ…

アッシュが力を貸してくれたおかげで俺がどうにか消えずにすんだ…




「ガイ……ジェイド…俺」


俺…消えなかったのか?




でも今消えなくてもいつかは消える…



そう思いながら俺は皆と旅を続けるんだ…
 

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