shortStory

□両国駅と六本木駅
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「りょ…ご………く…」
「どうした…」
「もう…」
「早いな…」
「んっ……」


僕達は『駅』…

そして『ミラクルトレイン』
って言うのが僕達の乗っている電車なんだ

他にも

都庁さんとか
新宿さんとか…
両国君
汐留君に
月島さん
が居る…

そして、
車掌さんとガイドのあかりちゃん
犬のとくがわ
ってとこかな…

まぁこんな感じ…


今僕が悩んでいるのは両国君との事で悩んでるんだけと…
今ちょうど両国君と二人きりなんだよね…

気まずいような…


「オーイ?どうしたぁ」
「!!な…何?」
「なんか…ボーッとしてたからよ…
悩み事か?」
「う…うん…ちょっと…」


君の事で悩んでるんだけどね…


「出来る事があれば協力するぜ?」
「うん…アリガト………」


「…どうしたの?りょう……!」
僕はいきなりでなんだがわからなかった…
どうやら抱きしめられているらしい…



両国君の匂いがする…

なんか…眠くなってきた…






気付くと僕は座席に横になっていた
急いで起きると車両には誰も居なかった…

「他の車両にいるのか…?」


隣の車両に行ったが誰も見当たらない…


「皆…?」
探し回ったがやはり誰も居ない…

最後に行ったのは『車掌室』だった


車掌さんならなにか知ってるかな?


僕は扉を叩いた


返事が無い


あれ?


「どうしよう…皆が居ない…」


すると
「あれ?六本木…?」
顔を上げるとそこには両国君がいた…


僕は彼に抱き着いた
何故か涙が出てきた


「おい…?どうした?」
「ぅ……」
「大丈夫か?」

僕は頷いた




《数分後》


「落ち着いたか?」
「…うん…」


いつの間にか僕の悩みは無くなっていた


僕は呟いた



「両国君…」


この言葉の後は僕以外誰にも聞こえる事はなかった…












「スキ……」
 

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