Menu3

□ある晴れた日のバスケ部事情
1ページ/2ページ

「ファイトーっ!」

「一本大事にーっ!」

声援とバッシュの音。
リングが揺れる音とボールが跳ねる音。
誠凜高校バスケットボール部は夏のリベンジのため、練習を積んでいた。
木吉鉄平が帰ってきたことにより、エースの二人の仲は元に戻り。
先輩と同級生達は胸を撫で下ろしていた。

「………忘れてた」

キャプテンである日向がスリーの練習中に呟く。

「どうした、日向。」

日向がの呟きに伊月が反応する。

「だアホ、忘れたのかよ、あれだよ。あ・れ!」

「………あ」

伊月も納得したのか、駄洒落も思い付く事なく、そしてげっそりとしてボールを落とす。

日向と伊月を笑うように空は憎たらしい位晴れていた。

「休憩ーっ!」

監督の号令で練習を中断し、お昼。

「…………忘れてたわ」

日向の予想はあたった。
リコはため息をつく。

イチャイチャ夫婦決別

喋らない・触らない・イチャつかない

色々溜まる。

仲直り。

イチャイチャしはじめる。

今は1番最後にあたる。
エースである、てかぶっちゃけ夫婦な火神と黒子は人目なんてスルーしてイチャこらしていた。

「黒子、汗残ってるぞ」

「んっ!ありがとうございます、火神君もほら」

「くすぐってぇよ!でもサンキュー」

お互いにタオルで汗を拭きあい。

「黒子、それうまそうだな」

「食べますか?はい、アーンしてください」

「アーン………ん、うめぇ」

アーンなんてどこの新婚だ、だアホ。
日向の眼鏡にひびがはいる。
木吉は飴を舐めつつ、ラブラブだねーっなんて相槌をうつ。

「でも、仲直りしてよかったわ」

リコは子供を見るような眼差しで二人を見つめる。

スケッチブックに二人の絵を上手く描きながら。

「いや、おかしいだろ!なんでスケッチしてんだよ!」

「あのラブラブっぷり色々と刺激されるわ。」

「なにを!?」


ある晴れた日のバスケ部事情

一年生一同。

「この部活、大丈夫かよ!?」

コガ「俺達もラブラブしようぜ!水戸部!」

水戸部「…………(コクコク)」

日向「これ以上、居心地悪くなるような雰囲気を作ろうとすんなだアホ!!」


誠凜は今日も平和です。


end
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ