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□ある晴れた日のバスケ部事情
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「ファイトーっ!」
「一本大事にーっ!」
声援とバッシュの音。
リングが揺れる音とボールが跳ねる音。
誠凜高校バスケットボール部は夏のリベンジのため、練習を積んでいた。
木吉鉄平が帰ってきたことにより、エースの二人の仲は元に戻り。
先輩と同級生達は胸を撫で下ろしていた。
「………忘れてた」
キャプテンである日向がスリーの練習中に呟く。
「どうした、日向。」
日向がの呟きに伊月が反応する。
「だアホ、忘れたのかよ、あれだよ。あ・れ!」
「………あ」
伊月も納得したのか、駄洒落も思い付く事なく、そしてげっそりとしてボールを落とす。
日向と伊月を笑うように空は憎たらしい位晴れていた。
「休憩ーっ!」
監督の号令で練習を中断し、お昼。
「…………忘れてたわ」
日向の予想はあたった。
リコはため息をつく。
イチャイチャ夫婦決別
↓
喋らない・触らない・イチャつかない
↓
色々溜まる。
↓
仲直り。
↓
イチャイチャしはじめる。
今は1番最後にあたる。
エースである、てかぶっちゃけ夫婦な火神と黒子は人目なんてスルーしてイチャこらしていた。
「黒子、汗残ってるぞ」
「んっ!ありがとうございます、火神君もほら」
「くすぐってぇよ!でもサンキュー」
お互いにタオルで汗を拭きあい。
「黒子、それうまそうだな」
「食べますか?はい、アーンしてください」
「アーン………ん、うめぇ」
アーンなんてどこの新婚だ、だアホ。
日向の眼鏡にひびがはいる。
木吉は飴を舐めつつ、ラブラブだねーっなんて相槌をうつ。
「でも、仲直りしてよかったわ」
リコは子供を見るような眼差しで二人を見つめる。
スケッチブックに二人の絵を上手く描きながら。
「いや、おかしいだろ!なんでスケッチしてんだよ!」
「あのラブラブっぷり色々と刺激されるわ。」
「なにを!?」
ある晴れた日のバスケ部事情
一年生一同。
「この部活、大丈夫かよ!?」
コガ「俺達もラブラブしようぜ!水戸部!」
水戸部「…………(コクコク)」
日向「これ以上、居心地悪くなるような雰囲気を作ろうとすんなだアホ!!」
誠凜は今日も平和です。
end