novel・1(おお振り)

□映画
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◆田花side◇



急かす田島に連れられて花井は思わずすぐ近くの席に飛び込んだ。

「はーなーいー!ここじゃスクリーンがよく見えないんだけどー!?」

すぐ隣でただをこねて暴れている田島に花井はキスをして口を塞ぐ。

「は、はなッ!?「おとなしくしてろ。さっきは栄口が邪魔したからな・・・・・・続きだ・・・・」

先程とは逆に今度は田島が真っ赤である。

「ほ、他の人が視てるよ・・・・恥ずかしぃ・・・・」
「べつにいいだろ。だいたい暗いからあんま見えねぇよ」

思考はもう完全に停まってしまっていて、観たかった映画なんてもう頭の中になかった田島は花井のキスに夢中になっていた。

「は、はなぃ・・・・大好き・・・・」
「俺もだよ、田島」





映画のワンシーンのようにゆっくりと時は流れていく。愛するひとと一緒に・・・
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