novel・2(バテリ)

□猫、拾いました(裏含み注意)
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朝起きて玄関のドアを開けると――――――――――――――――――目の前にはネコがいました。
丁寧に『拾え』と墨で書かれた貼り紙と一緒に。







俺の名前は永倉 豪。
どこにでもいる普通の大病院の跡取り息子兼甲子園出場校のキャッチャーじゃ(笑)
起きて、学校に行く支度をして玄関のドアを開けたら俺より少し小さな背格好をした黒猫が玄関の真ん前に段ボールに入って眠っていた。
か、カワイイッ!
なんか色々とピンポイントで俺の好みだったこの猫を風邪を引くという名目で慌てて家の中に連れていき、布団に寝かせた。


携帯の着信メロディが鳴る。
あ、沢口じゃ。

「豪、今何時じゃと思っとる?」「ヘ?」

壁に掛けてあった時計に目をやると、すでに時刻は学校に間に合う時間を大きく過ぎていた。
俺は慌てて家を飛び出した。
あ、ネコの餌とかは準備してな。
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