Nobel
□イチゴのきもち
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【イチゴの気持ち】
「一護/甘」
今の季節は丁度、暑い夏が終わって、涼しい秋が訪れる。
そんな日だった
私はいつものように川原であの人を待ってたの。
「よう、チビ助、元気にしてたか?」
突然聞こえる声に私は振り向いた・・・私をチビだと言うこの人は、
「チビなんかじゃないわ!!」
私の好きな、大切な人。
「わぁったから!まてまて!!」
彼より小さな私は、彼の鞄を引っ張るだけ・・・
そんな私を
いつも笑ってからかって、チビと言われて騒ぐ私の頭を撫でてくれる・・・
大きな手は温かくて・・・
一番ホッと出来るの。
私は友達も家族もいなくて。
ずっとひとりぼっちだったから大分グレてた・・・
そんな時、貴方が私を見つけてくれたから、私はこうして生きて来れたのよ?
「なに泣いてんだよ」
甘く切なく泣く理由?
それは貴方に出会えて、嬉しかったから。
今じゃ、私の全ては貴方を中心に回ってる・・・
貴方無しではきっと生きていけないから・・・
貴方のことは私が護ってみせるの!
ずっと、笑ってくれるように・・・
私の一生をかけて恩返しをさせてね
「じゃぁな?