拍手ありがとうございました!

(拍手文ディーノ夢)




バカは風邪をひかない。


そんなことをいつだったか日本で聞いたから。






「38度…!」


 びっくりしてして思わずディーノの顔を見たのに、ディーノはなんかうれしそう。


「やっぱオレはバカじゃねぇな!」

「ばか」

「んなっ!?」





 マフィアのボスたるものが熱出して寝込んでるくせになにがバカじゃねぇ、だ。




「何でだよ、バカは風邪ひかねーって言うじゃん。風邪ひいてるオレはバカじゃないってことだろ」



子供っぽいこと言うディーノにかわいいと思いつつ、 
はあ、とため息をつく。


「………あのね」

「ん?」

「それ迷信。そもそもバカだから風邪ひくんだよ」


 え、と固まるディーノ。


「うっそだ」

「実際、、バカのディーノがいま風邪をひいてるし。」

「……って、オレがバカ前提じゃねぇか」




ディーノのおでこにパシッっと冷えぴたを貼る。



「いてっ!冷てっ!」

「なにかご飯食べる?」

「お、食べる!」

「わかった。

ロマーリオおかゆー!」





「…………;」

「なに、おかゆはやだった?」

「……いや、そうじゃなくって。ただ……」


 

ディーノが私をじっと見る。


「こういう時は作って食べさせてくれたりするもんだろ」

「ロマーリオと私が作るのどうちがうのよ!
だいたい家に部下たくさんいるのになんでわざわざ私を呼んで……」

「あ、なら食べさせてくれるだけでもいい」



まったく、こっちは本気で心配してんのに何ふざけてるんだか…




「……そんなことより、おとなしく寝ときなよ」

「やだ。暇だもん」


「風邪治んないよ」

「いいよ、



 治るまでおまえに看病してもらっから」










 
……ときめいてしまった私もバカなのかな。








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