リクエスト
□暖かい家
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「ただいまってば!」
「おかえり、ナルト。」
ただいま、といえば、おかえり、と帰ってくる返事にいつもナルトは嬉しくなる。
「へへっ」
「ナルト、なに嬉しそうな顔をしてるんだ。」
「なんでもないってばよ、カカシ先生、ちゅっ、」
「んっ、」
不意討ちのキスにカカシは驚きながらも、それを受け入れる。
「ただいまのキスだってばよ。」
「ばか、…ナルト、」
「、わかってるってばよ。」
物足りないという視線を投げ掛けるカカシに自分も同じような顔をしているんだろうな、と思いながら、ナルトはカカシに口づける。
2人が共に暮らすようになったのはつい最近。プロポーズ?を受け入れたカカシであったが、2人が共に暮らすには色々問題があった。まず、部屋を探さなければならなかった。お互いに1人暮らしであったため、共に暮らすには部屋が狭いと感じたからである。新しい部屋を探そう…というのはよかったが、ナルトはすでに次期火影となるのが決まっており、警備面等を配慮せねばならなかった。まして、ナルトは今非常に忙しい時期であったため、部屋探しをしている暇はなかった。そんなナルトたちに綱手、そした新旧7班の皆が部屋を探してくれて、この家に住むようになった。ちなみに、2人関係は皆にバレバレであった。
『あんた、やっとカカシ先生にプロポーズしたのね。まったく、あんたがはっきりしないから、カカシ先生ずいぶんじめじめしてたわよ。』
『やっと、プロポーズかよ。遅かったな。じめじめして気持ち悪かった。』
『ナルトにもプロポーズできる度胸があったなんて。』
『ナルト、先輩、幸せになってください。』
『よくやったな。ナルト。』
等々。ちなみに、じめじめしてたのはカカシである。ナルトが火影になると聞きいつ別れを言い出すか考えていたため、落ち込んでいたのだ。そんな2人が共に暮らす家を探していると聞きいち早く反応したのは以外にもサスケであった。
『おまえら、家探してんだろう?ナルトは次期火影となるのが、非公式ながら決まってやがる。家探しには暗部のオレも口出しするからな。』
『そうだね。確かにナルトは次期火影になるのは決まってるし…僕も口出しするよ。』
『あ、じゃ、私たちであんたの家探してあげる。火影になるなら警備面とか仕事面考えて家探さなきゃね。』
『家とか建築にはそれなりに知識ありますから、僕も力になるよ。』
といった意見をもとにほぼ、ナルトたちを蚊帳の外においた状態で話は進み、家が建てられた。そう。建てられたのである。ぴかぴかな新築住宅に今2人は住んでいた。