DRRR!短編小説
□†おっきくなったら【みぃちー様リクエスト】
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池袋のとある幼稚園―。
「駄目だよ、お兄ちゃんは僕の。」
「あんれー?もしかしてブラコン?やだーぁ、マジ引くーぅ」
ここで、二人の園児が一人の園児の腕を引っ張りながら火花を散らしていた。
この幼稚園に通っている、平和島幽。
そして隣町の幼稚園に通っているのに、何故かいつもこっちの幼稚園にいる折原臨也。
でもって、挟まれているのが、幼稚園一番の怪力、平和島静雄。
これも毎日の風景。
挟まれている静雄はめんどくさそうに、そして興味のないようにだらんと腕を預けていた。
「あのさぁ、もうどっか行ってもいい?おれ、しんらとお絵かきする約束してるんだけど」
すると文句を言おうとした臨也より一歩前に出て、かなりの演技をした可愛い顔で、幽は静雄におねだりをした。
「お、お兄ちゃん。あのね、あのね、幽もっ、お絵かきしていいっ?」
弟には甘い静雄は案の定首を縦に振ってくれた。
くるっと後ろを向いて、見せつけるようにして臨也を見下せば、親も見たことも無い様な姿を見せるのだ。
「本当は弱虫なくせに・・・」
「ん、なんか言ったか幽」
「んーん、何もないよ♪」
その後、泣く泣く家に帰ったと思っていた臨也が、幼稚園に戻ってきた。
「何の用だ臨也ぁっ!」
怒鳴られて、おずおずと後ろ手に隠していたプリンを静雄に差し出す。
「・・・あ?」
「これ、」
ぐ、と手に押し付けられ、思わず受け取ってしまう。
「これ、一緒に食べよう・・・?」
プリンが大好きな静雄は、渋々頷き、臨也を入れる。
しまった、予想外だった、と幽は頭を抱える。
どうしようどうしようと悩む幽に、臨也はプリンを差し出した。
「はい、」
「え・・・?」
「幽君のもあるんだよ♪」
見ると、赤い色をして、フタに苺らしきものの絵がついてあるプリンだった。
臨也はにこっと笑って、自分のを食べ始めた。
おいしそう。
スプーンですくって、ゆっくりと口にはこぶ。
口に入れた瞬間、甘さとはかけはなれたスパーシーなおいしさがってなんじゃこりゃああああああああああ!
と、唐辛子!?
「あ、ごっめーん★苺のと間違えちゃったーぁ!じゃあね!」
風のごとく去る臨也に、幽はもう追いかける気力も無かった。
両方ただいま3勝3敗中。
決着がつくのは、もっともっと大きくなって、新しい物語が動き出す時―。
end.
あとがき。
なんかもうこんな下らん小説ですいません(ジャンピング土下座
素晴らしいリクありがとうございました!
これからも宜しくお願いします!!!
4/1 鏡子