替え歌

□君の知らない物語
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いつも通りのある日のこと

君は突然抱きしめて言った

「ねぇセルティ僕のこと・・・好き?」


また変なことを言い出した

心の中でそう呟いた

いつもの事だけど


バカにみたいにはじゃく新羅が

抱え込んだ孤独や不安を

気付かせてくれないように


真っ暗な世界から見上げた

新羅は星のようで


いつからだろう

君の傍に

いたがる私がいた

どうかお願い

驚かないで

読んでよ

私の

打ち込んだ思いを


「あれがイザヤ、静雄、ってんだよ」

君が指差す二人の青年

覚えて頷く


やっと見つけた私の希望

だけどどこだろう私の首

これじゃ意味がない・・・


楽しげな隣で笑う新羅

私は何も言えなくて


本当はずっと

君のことを

どこかでわかっていた


どんなに近くだって

届きはしない

だめだよ

抱きしめないで

そう文字を打ち込んだ


強がる私は臆病で

興味がないようなふりをしてた

だけど・・・

胸を刺す痛みは増してく

嗚呼そうか好きになるってこういうことなんだ・・・


「どうしたの?言ってごらん?」

抱きしめて新羅が言う

『新羅と一緒にいたい・・・』

涙が心を伝う


言いたかった

やっと言えた

二度と後悔しない

あの日の夜

きらめく時間

今でも思い出せるよ

笑った顔も困った顔も

大好きだよ

おかしいかな・・・


やっとわかったよ

君の隣

私が幸せな理由


夜を越えて

遠い思い出の君が

笑ってる

私の横で・・・



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