名探偵コナン

□漆黒のアリア
1ページ/2ページ










「……ジンにしては軽率な行動ね?」


「……仕事はどうだ?」








FBIに入って2週間。
赤井さんは休みなく働いていたから、私も休みなんていらない、と言ったのだけど、まだ入ったばかりだから、と言われ、休日を戴いた。


とりあえず今までの情報を纏めておこうと、マンションでパソコンを開いていれば、後ろで見知った気配が動いた。








「あ、今私の話スルーしたでしょ。」


「尾行されている様子はなかった、監視もな。」


「盗聴器とかつけられてたらどーしたの?」


「されていたらお前なら気付くだろう?名無しさん、」


「随分と信頼されてるのね、私。」








何もかもお見通し、とばかりに笑う(いやどちらかと言えば嘲笑っていたような、)ジン。


ジンの言った通り、百パーセント盗聴器、及び隠しカメラがないとわかっていたから、ジンの名前を紡いだし、こうしてジンの腰に腕を回しているのだけれど。










「逢いたかったよジン、仕事のほうは順調、」


「相変わらずお前はギャップが激しいな、」








優しく、抱き留めてくれるジン。
私が甘えるのはジンだけ。
仕事にプライベートは絶対に挟まないから、仕事関連の時は甘えられなくて、必然的に甘えられるのは少ないけど、それで十分。
























次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ