「ヤキモチ妬かないでね?ジン、」
「……殺されてぇのか、」
ジンに似合う、漆黒の夜。
音もなく現れたジンに言葉を紡げば。
「冗談、言ってみたかっただけー」
「…………、」
「赤井さんとのことは報告した通り、仕事だから」
物騒な言葉と共に、明らかに不機嫌なジン。
赤井さんとこうなることは勿論考えていた、けど。
なるべくなら仕事上のパートナー以上にはなるな、とジンに言われていた手前、ジンが不機嫌でもしかたない気がする。
けれど、投げ出すワケにはいかないのだ、これは仕事なのだから。
「っ、痛っ、!」
「殺してやろうか?」
「っ、……意地悪、」
床に組み敷かれた体。
ヤキモチ、妬かないでねって言ったのに。
ジンのヤキモチは命に関わるから困ったものだ。漆黒のアリア