狩猟2(リクエスト)

□《クイズ・アイドルに50の質問》
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「ようこそ〜皆様!今宵お届け致しますのは、夢のアイドル《50の質問》!!」
『わあぁ〜』『キャーキャー』『うおお〜』(≧∇≦)/
「司会は、算盤の徳次郎ことアッシが勤めさせて頂きます。さて、客席も十分に盛り上がってますねぇ。それでは早速、スペシャルゲストに登場して頂きましょう!!住まいする京橋近辺はおろか、江戸八百余町にまで知れ渡るアイドル・蝋燭問屋生駒屋の若隠居。山岡〜百介さ〜んっ」
 司会席隣に据えられた雛壇の特等席の位置で、錦のフカフカ座布団に座る百介にスポットライトが当てられる。
「あ、はいっ///宜しくお願い致します」
 途端に撒き興る、野太い大声援。
『もっもっちゃ〜んっっ』『きゃ〜っ、先生ェ〜っ』
o(`▽´)o
「凄い人気ですよね、先生ェ」
「あ、あの方々は御近所の《桃助構》の皆様ですよ。私のような朴念仁が人気なんて、そんな…」
 ぽっ、と頬を赤らめ、恥じらい俯く可憐な姿に、観客席から再びドワア〜と黄色い声援が飛び交い、只今マイク音響が止まっております。
「それでは改めまして、本日の回答者は、この方々」
 バババッと照明が、雛壇下の位置に移ると。
「まずは、この方。幼い頃から先生ェを良く御存知の、生駒屋主人・喜三郎さん」
「宜しくお願い致しますよ」
「そして、先生ェの良き理解者であり唯一の兄である、八王子千人同心・山岡軍八郎様」
「む」
「それから、呼びたくはなかったが、自分から押しかけて来た、小股潜りの又市〜っ」
『ぶーっ!ぶーっ!』(`ε´)
「テメェ、なんて言い草だっ、覚えてやがれっ」

「それでは、はじめます。第一問!!」

1.先生ェの通り名は?
 ピンポ〜ン。
「これは早い、又さん」
「考物の先生」
 ピンポンピンポン!!
「正解です。又さん1ポイント獲得、座布団が上がります」
「お、おおお!?」
 又市の座る高さが、スズズッと少し高く移動する。
「正解する毎に、こうして位置が高くなります。不正解の時は下がります。一番早く先生の待つ最上段の高さに到達した方が、勝ちとなります。勝者には、ナント先生からの嬉しい御褒美がっ」
『わ〜っ』『きゃ〜っ』(≧∇≦)/
「さあっ次の質問ですっ」

2.先生の年齢は?
 ピンポ〜ン。
「早いっ、喜三郎さん」
「ぼっちゃまは数えで25(理想っ)になられました」
 ピンポンピンポン!
「正解です。喜三郎さん、一段アップ」

3.先生の性別は?
 ピンポ〜ン。
「これは三人ほぼ同時!タッチの差。山岡様、どうぞ」
「む、男だ」
 ピンポンピンポン!
「正解です。山岡様も一段アップ」

4.先生の性格は?
 ピンポ〜ン。
「素直で、お優しくて、何処に出しても恥ずかしくない若旦那様ですっ!」
 ピンポンピンポン!
「正解です。喜三郎さん、またまた一段アップ」

5.先生との出会いはいつ?どこで?
 ピンポ〜ン。
「枝折峠の山中で」
 ブ〜!!
「こら待てっ、なんで不正解だァ?」
「残念でした。又さん、一段ダウン」
「くっそ〜っ」

6.相手の第一印象は?
 ピンポ〜ン。
「掃きだめに鶴」
 ピンポンピンポン!
「はい、又さんアップ(ちっ)」
『ぶーっ、ぶーっ』
(`ε´)ゝ
「(司会も客も、後で纏めて御行してやるっ)」

7.先生のどんなところが好き?
 ピンポ〜ン。
「素直で優しくて、私共の店の端な小僧にまで分け隔てない、暖かな御心ですともっ」
 ピンポンピンポン!
「おまけに、あの愛らしい御器量っ、思わず平伏したくなる神々しい微笑みっ、それからっそれからっ―――」
「はいはい。良く判りましたから喜三郎さん、一段アップです」
「まだまだ、ぼっちゃまの好ましい所は、他にもっ―――」
「はいはい、もぅ次の質問に行きますからねっ」

8.先生のどんなところが嫌い?
 ―――チッ、チッ、チ、ピンポ〜ン。
「おや、どなたもシンキングタイムが長かったが、又さん」
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