絵本百物語(辞典)
【こ】 2件
【狐者異 (こわい)】
《続巷説2》“こわゐ”(ただ恐るべきは自己の悪念である。この頓着を捨て去らぬ時は、仏といえども嫌い恐れ給う)
原作《続巷・狐者異》編は、そのまま《前巷・旧鼠》編と繋がってます。
おぎんさんと又市さんを離れに招き入れることに成功した百介さん、がラストに見れます。
狐者異という妖怪は、全く正体が判らない
というか、人の精神の中に寄生していく妖怪だ、という設定のほうが余程しっくり来ます。
そうなると…脳心理学の分野かぁ
【五位の光 (ごいのひかり)】
《後巷説5》“ごゐのひかり”此鷺五位のくらゐをさづかりし故にや
夜は光りありてあたりを照せり。
ゴイサギという鳥ではないだろうか?
彼等は沼や池あるいは河口等で魚や蛙等を捕食するのだが、その際身体にある種のプランクトンや藻が付着し、それのせいで光っているように見えたのでは、と言う説があり。
ゴイサギは夜間にも活動する鳥だから、有り得る話なのでは?
[戻る]