絵本百物語(辞典)

【ひ】 1件

【飛縁魔 (ひえんま)】
《続巷説3》“ひえんま”顔かたちうつくしけれども
いとおそろしきものにて
夜な夜な出て男の精血を吸、
つゐにはとり殺すとなむ。

女性蔑視の象徴な話。
しかし貸本屋、アンタ陽向の人間だろーが、どっから百介さんと小股潜りの情報を仕入れた?
いっくら小右衛門が絡んでいたからって、闇の方に伝があるんかい
と思ってしまったのは礼生だけでは無い筈。
二つ名がある辺り「真っ当そうでいて得体が知れねぇやな」な平八さんです。
飛縁魔とは“丙午の魔”のこと。
この年に生まれた女性は男性を不幸にする、と事実無根の冤罪を強いられた訳です。
つまり「丙午の女は離縁の理由になる」訳で。とても男からすると身勝手都合の良い理由になった訳です
怒れ、百介さんっ



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