絵本百物語(辞典)

【ふ】 2件

【二口女 (ふたくちおんな)】
《前巷説3》“ふたくちをんな”まゝ子をにくみて食物をあたえずして殺しければ、
継母の子産れしより首筋の上にも口ありて食をくはんといふを髪のはし蛇となりて食物をあたへ、
また何日もあたへずなどしてくるしめけるとなん。
おそれつゝしむべきはまゝ母のそねみなり。

人面瘡の一種、となってますが。うぅむ。
胃や小腸とか消化器官については何も記載なし。
これが、タコイカなら頭に内臓が入ってても納得しますが、人の頭に口っ
どうなんでしょう?
脳味噌が直接エネルギー摂取かぁ………。怖い想像ですが


【船幽霊 (ふなゆうれい)】
《続巷説4》“ふなゆうれい”西海にいづるよし。
平家一門の死霊のなす所となん
いひつたふ。

これは日本全国に、ある意味バージョン変えて広まってる話。
「柄杓かせ」とか「垢桶貸せ」とか言って、最後に船を沈めてしまうのは同じパターン。
百介さん、又市さんと同じく妖怪変化となって一緒の船に乗れて。
嬉しかったかも、と腐女子的に妄想〜



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