台本版☆作品集
□happy☆bird (ハッピー☆バード)
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配役…ナレ(不問)1、店主(不問)1、茅子(女)1、ラピス(男)1 計4人
*効果音は参考まで。
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ナレ:happy☆bird(ハッピー☆バード)第1章 不思議な石
1、出会い
ナレ:茅子(かやこ)には、仕事帰りにいつも立ち寄る店がある。
きれいなパワーストーンやアクセサリーが、たくさん並ぶ店。
茅子:(ふぅ…石たちにふれていると、なんかホッとするのよねぇ…)
ナレ:店内に1つだけ、とても気になる品物が。
茅子:(うわぁ…深い青色…光る粉?がキラキラって、反射してる…)
店主:そちらは、ラピスラズリです。
茅子:あ、どうも…
店主:とてもよくお似合いですよ。この石とお客様は、すごく相性がいいようですね。
茅子:あ、ありがとうございます…(どうせお世辞よね…でも…ちょっと綺麗だし…ほしいかも)
店主:いかがですか?
茅子:決めた。これ、下さい。
ナレ:2、召喚
ナレ:茅子は家に帰り、イヤリングの入った小箱を、電気に透かしてながめていた。
茅子:あら?(何かしら。なにかのメモ?お店の人はなにも言わなかったけど……なになに…?)
『邪悪なものから身を守れ。幸運の鳥が、あなたをみちびく。』
*風の音:(ビュウウウ)
*光の音:(キラキラ…)
茅子:うわ!(なに!?まぶしい…)
ナレ:イヤリングの中から、白い霧が飛び出した。それは、茅子のまわりを何周もめぐった。
ふと、背中にぬくもりを感じて、振り返った。
柔らかな声がささやく。
ラピス:お呼びですか?ぼくのご主人様。
ナレ:気づけば、見知らぬ男に抱き締められていた。しかも、肩から先に人間の腕はなく、白い翼が生えている。
茅子:あ、あなたはだれ?
ラピス:ぼくはハッピー・バード。あなたを幸運へ導く者です。
茅子:やっぱり……こ、このイヤリングからでてきたの?
ラピス:ふふ、そうですよ?ラピスラズリがぼくの仮の宿ですから。
茅子:か…かなり信じがたい話だけど…こうもハッキリした感覚なら、ほっぺをつねるまでもないわ…ね…
ラピス:もちろんです♪
でも、良かったなァ。こんなに早くご主人様に出会えるなんて。やっぱりぼくはついてるなぁ!
茅子:きゃああ!ちょっ…ちょっと、そんなにくっつかないでよ、もう少し離れて…///
ラピス:どうしてです?ぼくは嬉しいんです…もうちょっと、このままでいさせて下さい…
茅子:あのねぇ…私は日本人なんだから…ハグする習慣なんかないのよ……もう///
続く→