のべる2

□Medicine or Poison
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――キミのキスは

優しくて、気持ちよくて

ボクの傷も痛みも全部包みこんで癒してくれる

それはまるで

甘い甘い薬のよう――




〜Medicine or Poison〜




「白石…」

不二は手を伸ばし、白石の首にしがみつく。

「どないしたん?」

「キスして」

「珍しいなぁ。不二クンからねだってくるなんて」

「いや?」

「そないなことあるわけないやん」

優しく不二の唇にキスを落とす。


「僕…時々、すごく不安になるんだ」

ぽつりぽつりと話し始める不二。その声は消えそうなくらい小さく、それでもはっきり伝える。


「白石といると幸せだよ。白石の隣、心地良くて、あったかいし」

でも、と言葉を続ける。


「幸せ過ぎて、怖くなるんだ。おかしいよね。会えない間より会ってる時の方が不安を感じるなんて…」

「不二クン…」

白石は不二の前髪を掻き分け、こつんと、互いのおでこをくっつける。
唇が触れそうな至近距離で白石は話す。


「いつも一緒におることは出来へんけどな、不安になる必要ないで。やって俺、ずっと不二クンのこと好きやから」

白石の熱い吐息が顔にかかり、くすぐったそうに不二が身じろぐ。


「そんでも不安に感じるんやったら……俺が治したる」


白石は再び不二に口づけた。
何も考えられなくなるくらい、深く、甘く。
不二は白石からのキスを受け入れ、体が蕩けるような感覚に陥った。




――キミのキスは

優しくて、気持ちよくて

そして痺れるような快感が全身に回り

頭も体も動かなくなる

だからこそ癖になってしまう

それはまるで

甘い甘い毒のよう――




FIN

シチュエーションは皆様のご想像にお任せします(笑)

タイトルはもちろんアルバムから。一応、白石のライブ「毒と薬」の記念小説。

遠距離恋愛って普通の恋愛より、不安になっちゃうんじゃないかなーと。
甘シリアスを目指したが、ただの甘甘に;;

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