戦争の恋歌

□登場人物
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 第三弾・Over the border~君は白人、僕は日系人~

アメリカ・ロサンゼルスで大工の息子として生まれ、医学を学んでいる日系アメリカ人2世の男と豪商の令嬢である白人の女の恋物語。
「アメリカにはルーシーがいる、僕は此処を離れるわけにはいかない」
「ソージ・・・貴方はもう居ないのね」


 竹野 宗治(Soji Takeno)
日系2世の青年。兄・宗一(よしかず)は幼少期に病死している。白人達の反日感情に押されながらカリフォルニアの大学で医学を学んでいる。1922年生まれ。
寡黙でクールな性格だが、心優しい一面を持つ。身長は高めで細身。運動は人並みに出来る。
太平洋戦争が開戦し、20歳で家族と共に強制収容所に収監される。収容所内では大学に通っていた経験から年少者教育活動に従事し、理数教育の指導をする。容姿端麗で頭がいい事から収容所内における女性人気も高く、密かにファンクラブが出来た程。
米政府に対する忠誠登録書の質問項目NO.27とNO.28の質問に対してルーシーと離れたく無い一心でYESと答え、戦闘任務に就く事となった。
442連隊に配属され、数々の戦線に参加し、ヨーロッパ戦線でテキサス大隊救出の為に派遣される。

 竹野 宗雄(Muneo Takeno)
宗治の弟。12歳。
兄とは対照的に明るく、社交的。野球好きで将来の夢は勿論プロ野球選手。
アメリカに残りたかったが、米政府に対する忠誠登録書の回答権が無かったので両親と妹と共に日本へ強制送還される。

 竹野 涼子(Ryoko Takeno)
宗治の妹。10歳。
甘えん坊だが、家事の手伝いをする働き者。
米政府に対する忠誠登録書の回答権が無かったので両親と共に日本へ強制送還される。

 竹野 竜宗(Ryuso Takeno)
宗治と宗雄の父。兵庫の移民。45歳。
スペンサー家付きの大工として働いていたが、太平洋戦争勃発に伴ってクビになる。
収容所へ行くまで殆ど仕事が無かった。
長男は幼少期に病死している。
米政府に対する忠誠登録書の質問項目NO.27とNO.28の質問に対してNoと答えた為、日本へ強制送還された。
家族で唯一忠誠登録にYESと答えた宗治を責める。

 竹野 清(Kiyo Takeno)
宗治と宗雄の母で竜宗の妻。写真花嫁としてやってきた秋田の移民。39歳。
貞淑でおっとりしている大和撫子。
米政府に対する忠誠登録書の質問項目NO.27とNO.28の質問に対してNoと答えた為、日本へ強制送還された。

 ルーシー・スペンサー(Lucy Spencer)
白人の少女。豪商であるスペンサー家の令嬢。金髪碧眼の美人。
宗治とは幼少期からの幼馴染みで日系人と関係無く接し、互いに淡い恋心を抱く。
太平洋戦争が開戦し、白人による反日感情が強まっても宗治の味方でいてくれた。
竹下一家が収容所へ入れられてからは離れ離れになり、更には婚約者まで紹介される。

 スペンサー氏(Mr.Spencer)
ルーシーの父で竜宗の雇い主。
娘同様、日系人と言う理由で差別をしなかった優しい人物であったが太平洋戦争が開戦すると掌を返すかのように差別し始める。

 郷田(Goda)
米陸軍第442部隊で宗治と共に戦った戦友。筋骨隆々とした体格が特徴。

 早坂 水樹(Mizuki Hayasaka)
宗治とルーシーの孫。医師を志す。
孫の中で唯一ルーシーと同じ青い瞳を持つ。
祖父の人生に関心を持った事で人種差別の事、224部隊に従軍した話を聞く。

***

実はアメリカの大陸でも日本人が苦しんでいたと言う事実と、恋愛に国境は無い事をコンセプトに舞台を日本からアメリカへ!
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