another恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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「ねぇ、風介。雪樺ちゃんって可愛いよね。」
俺がそう言うと風介は眉間に皺を寄せた。
「紅月に手を出せば晴矢が怒るからやめておけ。それにお前は彼女の視界にすら入っていない。」
そう言うと思ったよ。
それに君だって怒るだろ?
「風介も雪樺ちゃん狙い?」
なんとなく聞いてみる。
刹那頬に朱を滲ませながら俺を睨む。
成程、やっぱり風介も狙ってるんだ。
本当の姿も知らない癖に、手を伸ばすなんて馬鹿みたい。
俺はちょっとした優越感に浸る。
「風介は男として見てもらえないよ。」
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