another恋愛ゲーム

□恋愛ゲーム
1ページ/2ページ







休み時間。



『次数学かぁ、やだな〜...。』



雪樺は欠伸をしながら言う。



「じゃあ、サボるか?」



『ん、晴矢はいいの?』



眠そうなトロンとした瞳で言われればドキリと心臓が跳ねる。



「雪樺がそうしたいならいいぜ。」



雪樺はポケットに携帯がある事を確認すると席を立った。



『いこ、晴矢。』



雪樺はそのまま晴矢と教室を出た。



向かうは絶好のサボりスポット屋上で。



屋上の扉を開けば、青空が視界に広がった。



頬を撫でる風がが心地よい。



雪樺は伸びをしてからコンクリートの床に寝っ転がった。



『痛い...。』



「バーカ、コンクリートの床で寝たら痛いに決まってるだろ。」



雪樺は起き上がり、ムスッとした顔で言った。



『じゃあ晴矢がなんとかして。』



「俺に膝枕をやれと?」



晴矢は雪樺の隣まで来ると座った。








.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ