another恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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休み時間。
『次数学かぁ、やだな〜...。』
雪樺は欠伸をしながら言う。
「じゃあ、サボるか?」
『ん、晴矢はいいの?』
眠そうなトロンとした瞳で言われればドキリと心臓が跳ねる。
「雪樺がそうしたいならいいぜ。」
雪樺はポケットに携帯がある事を確認すると席を立った。
『いこ、晴矢。』
雪樺はそのまま晴矢と教室を出た。
向かうは絶好のサボりスポット屋上で。
屋上の扉を開けば、青空が視界に広がった。
頬を撫でる風がが心地よい。
雪樺は伸びをしてからコンクリートの床に寝っ転がった。
『痛い...。』
「バーカ、コンクリートの床で寝たら痛いに決まってるだろ。」
雪樺は起き上がり、ムスッとした顔で言った。
『じゃあ晴矢がなんとかして。』
「俺に膝枕をやれと?」
晴矢は雪樺の隣まで来ると座った。
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