another恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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雪樺は保健室のドアをノックし、入室した。
『先生、私おかしいんです。』
雪樺は保健室のソファーに座った。
ソファーはふかふかで、直ぐに体が沈んでしまう。
「それは恋じゃないかしら?」
雪樺の様子を見た保険医の彼女が言う。
『それは自覚してます。でも恋にしてはなんだか欺瞞じみていると言うか...、』
事実雪樺は素直に想いを伝える訳でもなく、恋愛ゲームを楽しんでいる。
両想いでないと成り立たないゲームなのにだ。
フツーの恋愛がルーチンワークに感じているのかも。
「本当に恋なのか自信がない。」
雪樺の内心を突く様な言葉。
恋なのか自信がない...。
なんか、興味が惹かれない。
楽しいのかどうかも分からなくなってきた。
『そうかもしれない。でも彼とキスしたいし、それ以上のこともしたい。』
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