another恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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今は3時間目が始まって15分ほど経った。
晴矢と雪樺は屋上でサボり中。
「なぁ、ホントは分ってんだろ...?」
晴矢は金色の双眸を空から雪樺に移した。
『何を?』
ああ、やっぱり雪樺は気付かないフリを、知らないフリをするんだな。
「...俺、やっぱりお前が好きだ、雪樺。」
人生二度目の告白。
ダメもとだ。
だって雪樺が好きなのはヒロトだから。
でもそれが逆ドッキリみたいな感じで、実は俺を焦らす為の策だとか。
そういうオチだったらいいのに、なんて自惚れてみる。
希望を持つ事は悪い事じゃねェだろ?
『...ホントにそう思ってるの?ただ近くに居るのが私だからそれを恋心なんて勘違いしてるんじゃない?晴矢の好きは幼馴染として大切に想っているだけなんじゃないの?』
昔と同じ返答。
昔と同じ言い逃れ。
昔と同じいい訳。
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