another恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
1ページ/4ページ
『晴矢に私の初めてを全部あげるつもりだよ。唇もセックスも、結婚も...すべて...。だからフリでお願いね。』
雪樺はヒロトを見上げた。
「つまり雪樺ちゃんは処女?」
『基山君にはあげないよ。』
「ねぇ今すぐ抱いて...」
今すぐ抱いてもいい?とヒロトが言う前に雪樺はヒロトの台詞と遮り、言った。
『ダメ。そんな事したら訴えて性別変えるよ?』
それはつまり男の象徴を切り落とすと言うことか...。
ゾクリと背筋を這う感覚をヒロトは感じた。
ヒロトは肩を竦めてお手上げのポーズをしてから雪樺から去った。
***
休み時間何を思ったのかヒロトは雪樺のクラスに来た。
勿論、ヒロトをよく思っていない晴矢は顔を歪めた。
ヒロトが雪樺に近付けば晴矢はキッとヒロトを睨んだ。
それをヒロトは無視して色を滲ませたピーコックグリーンの双眸を雪樺の洋紅色の双眸と視線を絡ませた。
.