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晴矢の視界に広がる青空。



天気も良く、絶好のサボり日和だ。



『晴矢、』



屋上のドアが開かれると共に、雪樺が呼ぶ声が聞こえた。



晴矢は体を起こし、雪樺を見た。



『私のファーストキスの相手教えてあげようか?』



後ろ手でドアを閉め、こちらに近寄る雪樺。



「知ってる、ヒロトだろ。」



嫌そうに晴矢は顔を歪めた。



それだけヒロトの事が嫌いなのだ。



『違うよ。』



「は?」



『基山ヒロトじゃない。』



雪樺は晴矢の隣に座った。



「だってお前、キスされてたじゃねェか。」



そう、晴矢は目の前で雪樺がキスするのを見た。



それに雪樺が彼氏を作っただとかそういう色恋の話を本人から聞いたことも、最近のヒロト以外はいない。



『うん、でもアレは初めてじゃない。』



雪樺はそこで一度息を吐く。









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