高潔な氷晶と病みし双色

□高潔な氷晶と病みし双色
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翌日鎖夜はいつも通りに学校にくる。



昨日と違って今の精神は安定している。



帰宅部の私は部活をしている人より早く教室に着くわけで。



教室で本を読んでいればちらほらと生徒が登校してくる。



いつも通りの学校生活。



私が一番楽だと、苦を感じずに済む方法を選んだ。



人と関わるとろくな事がない。



それは小学校の時散々経験した。



鎖夜は過去を思い出した事を後悔し、その内容はとても口に出せるようなものじゃない。



思い出した自分に嫌悪感を抱き、気分が悪くなった。



人生をやり直すために、誰も自分を知らないこの学校に転校した。



それなのに何故、目の前に人間がいる。



いや、私が幽霊で無い限り私に用があるのは明らかだが。



それでも私は関係ないと断定し、無視を決め込む。



断定出来るほどの確証なんてないのだが。



そう思っておかないと気が狂いそうだ。



「おい、」



目の前から声が聞こえた気がした。









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