高潔な氷晶と病みし双色
□高潔な氷晶と病みし双色
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私の瞳の色は臙脂色と瑠璃色。
世間一般でいうオッドアイと言うヤツだ。
そんな私は小学生の頃、当然クラスで異端扱いされるわけで...、
クラスでいじめられていた。
授業中は消しカスが飛んできて、机はそこに境界線があるかのように離された。
休み時間には陰口やありもしない噂...、それから暴力。
そして放課後、校舎裏に呼び出しされた。
私はいつものように殴られるんだなと、リンチにあうんだなと覚悟し、校舎裏に向かった。
校舎裏にくるのは初めてだった。
お化けが出るとか何とかって言う下らない噂であまり人が来ない。
私を生贄がなんかにする気か。
まぁお化けなんている筈無いけど。
校舎裏に入る角を曲がって見た物は意外なものだった。
なんと少年一人のみだった。
もっと大人数だと思っていた鎖夜は驚くと同時に少年に感心した。
なかなか度胸があるじゃない(一人で来たと言う意味と、お化けが出る噂がある校舎裏って意味で)。
鎖夜は少年の目の前に立った。
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