高潔な氷晶と病みし双色
□高潔な氷晶と病みし双色
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「...毒舌になるのは構って欲しいからだそうだ。」
風介は唐突に全く関係無い事を言い出した。
鎖夜は勿論何故風介がそんな事を言ったか分からなかった。
『だから何なの?』
「構って欲しいのか?」
呆れた。
何を言い出すかと思えばそんな事か。
鎖夜にとって取るに足らないくだらない事だった。
『...真逆よ。私に構わないで。』
「じゃあ今の間は何だ?図星だったんじゃないのか?」
ああ言えばこう言う。
いたちごっこな会話。
風介の言葉が一々癇に障る。
構うなと言ったのが聞こえなかったのだろうか。
『私が欲しいのは大切なモノや理解者じゃない。浅く、短く、一時的な付き合いでいいの!』
いくら人間嫌いだからって一人ぼっちは嫌なの。
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