高潔な氷晶と病みし双色

□高潔な氷晶と病みし双色
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気が付けば鎖夜はどこか知らない部屋にいた。



ごく一般的な思春期の男の子の部屋だった。



壁にはギターがたてかけてあって、本棚には漫画が何冊も収まっていた。



ここを知ったいる。



星哉の部屋だ。



小学校の時、何度か来たことがある。



鎖夜が何故ここにいるかか知る前に声が掛かった。



「気が付いた?」



目を向ければ星哉が優雅に椅子に座っていた。



「なんでここにいるかって顔だね?」



起き上がろうと思えば腕がネクタイで拘束されていて起き上がれなかった。



仕方無く肘を使って起き上がった。



「俺が連れてきたんだよ。」



星哉はそう言って笑った。



状況を把握しきれない脳をフルに回転させても浮かぶのは疑問ばかり。



突然星哉に押し倒された。



頑張って起き上がった私の努力を返せと文句を言う前に唇を塞がれた。



初めてのキスだったのに。







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