another恋愛ゲーム

□恋愛ゲーム
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唇が触れるその手前、雪樺が口を開いた。



『そういう楽しい事じゃないわよ。』



期待を削ぐ言葉。



「えー、相手してくれるんじゃないの?」



残念な事にそっちではないらしい。



そっちだったらよかったのに。



『私の演技に付き合ってくれない?』



驚いた。



彼女の言葉を聞く限りどうやら俺は騙されていたらしい。



「それが本当の姿?」



『まぁね。内緒だよ?』



雪樺は人差し指を口元に持っていき、片目を瞑った。



そして雪樺は自分の計画を話し出した。



雪樺が言うにはヒロトが晴矢にとっての恋の障害となって焦らすらしい。



「なんでそんな回りくどいやり方を?それにこの計画だと晴矢が雪樺ちゃんに気がある前提じゃないと...、」



『だって障害物がある方が燃えるでしょ?恋愛なんて所詮はゲーム。落ちた方が負け。そうでしょ?』



雪樺はそう言ってヒロトに背を向け歩きだした。







協力者



(さぁ、)


(楽しい愉しいゲームの始まりよ!)









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