another恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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どうかしてる。
気が狂っている。
変わった子だと思っていたがここまでとは思わなかった。
『貴方だって分かってて私に付き合ってるんだからお互い様でしょ?』
フフフと音を立てて笑う雪樺ちゃん。
「俺、もうやめたいよ。」
どうせ叶わぬ恋なら、焦らす様な、期待を持たせる様な事をしないでくれ。
『棄権なんてこのゲームにはないから。』
雪樺はヒロトがこのゲームから降りる事を許さなかった。
「ホントは晴矢への逆ドッキリ作戦じゃなくて、俺への逆ドッキリ作戦だったりしない?」
ホントはそうだと思いたい。
じゃないと俺がどうにかなってしまいそうだ。
『しない。私が基山君を好きになる理由ってなに?』
雪樺はきっぱりと言った。
「...顔と最高のセックス?」
『最低。』
縋り付く事すら許されない
(ホントに俺、)
(可哀想過ぎる。)
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