another恋愛ゲーム

□恋愛ゲーム
2ページ/4ページ









『えっと、基山君?』



可愛らしく小首を傾げる雪樺の姿に、素の時とのギャップを感じて少しの興奮と優越感を覚えた。



ああ、そう言えば雪樺ちゃんは演技をしているんだったな。



そう思うとその姿はもう、天使の仮面を被った悪魔にしか見えなかった。



まぁ、君が悪魔でも俺の気持ちは変わらないんだけどね...。



それも悪魔ならではの彼女の誘惑か?なんて馬鹿げた事を考えてしまう。



それを表情に出す事はないが。



勿論クラスに人間には対象的なこの2人の接点が分からず首を傾げるばかり。



ヒロトは雪樺に唇を寄せ、キスをした。



「雪樺ちゃんのファーストキス貰い〜!」



ヒロトはそう言って嬉しそうに笑っていた。



勿論雪樺はヒロトがフリではなく、本当にキスすると分かっていた。



唇なら問題ない。










.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ