短い文章
□マスク
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僕はマスクが羨ましい。
君はいつもマスクをしている。
だから羨ましい。
僕がマスクなら君の吐息を感じる事ができる。
君の声を真っ先に聞くことができる。
君のちょっとした小さな呟きすらも聞こえるだろう。
誰も聞くことのなかった小さな呟きを僕は聞き逃さないだろう。
僕は唯一君の願いを聞けるんだ。
それって素敵じゃない?
僕はマスク。
君の顔を隠す。
僕は独占欲が強いんだ。
君の笑顔を他人なんかに見せたくない。
僕はマスク。
君の顔を隠す。
僕は君の口元を隠し、他の男から君のその柔らかい唇を守るんだ。
マスク
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