高潔な氷晶と病みし双色
□高潔な氷晶と病みし双色
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なんで隣に座るの?という意味を込めて風介を睨めむ。
屋上はトイレの個室か掃除用具入れじゃ無いのだ。
二人がそうくっつかなくてもいいハズだ。
「なんだ?サンドイッチはやらないからな。」
風介は何を勘違いしたのか鎖夜が風介のサンドイッチを食べたがっていると勘違いしたのだ。
『なんで隣にいるの...。』
鎖夜は否定するのも面倒なので、自分が見ていた(睨んでいた)理由を口にした。
「私が隣にいてはいけないのか?」
言い返せない切り返し方に鎖夜は言葉を詰まらせた。
鎖夜は早く食事を終わらせ、風介から離れたかった。
鎖夜は無言でそそくさと食べ物を口に放り込んだ。
「何が減らないのだ?」
風介の言葉に鎖夜は一瞬ピクリと反応した。
風介が言っているのは昨日の事だとわかったからだ。
あの時の私は精神錯乱していた。
最悪の所を見られた。
鎖夜は内心溜め息を吐いた。
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