高潔な氷晶と病みし双色
□高潔な氷晶と病みし双色
3ページ/3ページ
それから鎖夜と少年星哉は付き合う...と言うには恋人らしくない付き合いをしていた。
恋人同士でも手を繋ぐ事はおろか話す事すらなかった。
いや、事実鎖夜は星哉を愛してはいなかった。
だが好いてはいた。
人間として...。
鎖夜は星哉に言っておいたのだ。
付き合う条件として...。
付き合っている事は誰にも知られてはいけない事。
学校では必要最低しか関わってはいけない。
私が酷い事されてても助けてはいけない。
この3つを破った場合、私は星哉と別れる。
そんな条件を出したのにも関わらず、星哉は了承した。
口約束など生ぬるい、血判でもまだ足りぬ
(吐きそうなほど嫌悪して、)
(引き攣る笑みで好きだと言った。)
.