高潔な氷晶と病みし双色

□高潔な氷晶と病みし双色
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返せ、私の努力とファーストキス。



角度を変えて何度もキスされる。



長く、深く。



いやいやいやいや、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。



同じ言葉を心の中で4回ずつ唱えれば、この状況から逃れる抵抗という方法を思い出した。



しかし抵抗しようと、腕は拘束されている為役に立たないし、それ以前に男女の力の差があった。



やっと離れた唇から出てきたのは荒い呼吸と暴力的な言葉だった。



『離して!じゃないと殴るわよ!』



しかし鎖夜の顔は赤く、ただの照れ隠しに見えなくもなかった。



「やだなぁ、鎖夜。そんなに照れなくても大丈夫だよ。」



何が大丈夫なんだ。



赤く染まった頬、潤んだ瞳。



星哉はそれだけで鎖夜に欲情した。



『いやぁ!やめて!お願い、星哉!』



星哉は鎖夜の首筋と鎖骨に紅い痕を残しながらYシャツのボタンを外していった。









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