高潔な氷晶と病みし双色

□高潔な氷晶と病みし双色
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でもあの胡散臭い愛想笑いよりかマシだと思えた。



違う意味でとても人間らしいと思った。



きっと彼の谷間見せる本音が、彼なりの優しさに皆惹かれるのだろう。



「殺人って何だよ!?」



鎖夜がまったく違う事を考えてる中、晴矢が会話に割り込んできた。



「彼...星哉は11歳の時、3人の男子生徒をカッターナイフで殺害した。」



ヒロトは一瞬鎖夜に視線を移した。



鎖夜はヒロトからの視線にどうしたらいいのか分からず、俯いた。



まるで責められているような気分だ。



「俺は鎖夜を守る為にしたんだ。彼奴等が全部悪い。彼奴等の事業自得だ。」



苦しい言い訳だった。



いくら守る為とは言え、殺人は結局は犯罪なのだ。



復讐で正義など成し得ないのだ。



しかし当時星哉は11歳の為、裁判にあがる事はなかった。



「その結果、鎖夜に捨てられた...でしょ?」



「五月蝿いっ!!」










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