短い文章

□もし「カミサマ」がいるのなら
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(どうか願いを聞き届けてはくれませんか?)





もしカミサマがいるなら、



私を赦して下さい。



私は大切で最も愛しい者を見放してしまいました。



妻も、子も強盗に惨殺され、私はだたクローゼットに隠れて断末魔を聞いてるだけで何もしませんでした。



カミサマ、どうして私の家だったのですか?



妻と子になんの罪があったと言うのですか?



私はだた妻と子と幸せに暮らしたいだけだったのに、



どうか妻と子を返して下さい。



それともこれが何もしなかった私に対する罰だと言うのですか?



あの時身を呈して家族を守れば救われたのですか。



どうか、私を赦して下さい。



でなければ私は貴方を許しません。



貴方が私を作ったからと言って玩具にしていい訳がないと言うのに。



貴方は残酷で、私なんて気にもしていないのでしょう?



貴方が家族を返してくれなければ私は貴方に復讐します。



貴方に復讐を誓う私をどうかお赦し下さい。











もし「カミサマ」がいるのなら



(赦しを乞う上にそれを願うなんて図々しいと思わない?)


(今思えばどの神様も全てが人間の形をしていて、結局は自分自身も誰も彼もが神様で、全てが自分次第なんだと気付く。)


(もし「カミサマ」がいるのならそれは私だ。)


(ならばこの手で貴方に復讐して‐自らの命を奪って‐しまおう。)










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