短い文章

□鏡の中の自分は
1ページ/1ページ






私はいつだっていい子ぶりっこ。



せんせーに気に入られて、クラスのみんなからすればなんでもしてくれる便利な奴。



別にいいさ、だって私がいなくなったら宿題出来る人いなくなるものね?



そう、利用されてると分かっている。



向こうだって利用出来てると思っている。



私は彼らがいないとひとりぼっちだし、彼らは私がいないと事が上手く進まなくて困る事になる。



どちらも依存しているように思えるが、そうではない。



私はクラスの、"便利な奴"。



でもね、



これが私の本当の姿なんて思わないでね。



私はショーウィンドーの前を横切る。



その横顔は、酷く歪み、口角が上がっていた。







鏡の中の自分は




(鏡は昔から、)


(真の姿を映すと言われている。)








.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ