短い文章
□鏡の中の自分は
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私はいつだっていい子ぶりっこ。
せんせーに気に入られて、クラスのみんなからすればなんでもしてくれる便利な奴。
別にいいさ、だって私がいなくなったら宿題出来る人いなくなるものね?
そう、利用されてると分かっている。
向こうだって利用出来てると思っている。
私は彼らがいないとひとりぼっちだし、彼らは私がいないと事が上手く進まなくて困る事になる。
どちらも依存しているように思えるが、そうではない。
私はクラスの、"便利な奴"。
でもね、
これが私の本当の姿なんて思わないでね。
私はショーウィンドーの前を横切る。
その横顔は、酷く歪み、口角が上がっていた。
鏡の中の自分は
(鏡は昔から、)
(真の姿を映すと言われている。)
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